第13章

三村加奈子は堪えに堪えた末、ついに吐き捨てた。

「ねえ、あんたさすがにやりすぎじゃない? あんたの息子が浮気して、別の女と撮られたっていうのに、こっちに尻拭いさせる気?」

田中友里子は見向きもしない。話を決められるのが大島莉理だと分かっているからだ。

「言いなさい。いくら欲しいの」

「お金って、本当に万能ね」

嘲りが混じった莉理の言い方に、友里子の顔がこわばる。だが他に手があるなら、そもそもここへ来ていない。

「で、やるの? やらないの?」

「100万」

「100万? 強盗でもしたら!」

高すぎる。

友里子はいま田中家に住んではいるが、田中尚哉の父とは籍を入れていない。自...

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